韓国・アシアナ航空の松山―ソウル線が27日で運休し、中国東方航空の松山―上海線だけとなる松山空港の国際定期路線の維持拡充に向け、愛媛県は航空会社への支援を強化する。
 従来は空港施設使用料を減免していたが、新たに着陸料と、通信施設や管制施設などの利用料も助成する。「冬ダイヤ」になる10月30日から約5カ月間が対象で、助成額は2016年1~12月の搭乗率によって変わる。県は9月補正予算案に「松山空港国際化支援事業費」746万円を計上。松山市も同様に373万円を盛り込んでいる。
 中村時広知事は5日の定例会見で支援強化について「次なる格安航空会社(LCC)への働き掛けも含めて態勢を整える」と説明。県交通対策課によると、ソウル線再開に向けて、アシアナ航空グループのLCCなどに打診しているという。